逮捕されずにオンカジで遊ぶことは可能か?という問いについての考察

オンカジの利用者の逮捕が立て続けに起こっています。

ほんの数年前までは「オンカジはグレーゾーンだから、オンカジで遊んでいても逮捕されない」と余裕をもっているユーザーが多かったような印象が強いですが、最近ではそのような余裕を持つことはおそらく不可能でしょう。

仮に、そのような「オンカジで遊んでいても逮捕されない」という立場をとる人が現在のオンカジユーザーに存在するならば、その人は相当現実を無視しているか、あるいは、ギャンブルのやりすぎで人生も賭博になっているか、いずれかではないでしょうか。

現在のオンカジにおいて、主流のテーマとなっているのは、おそらく「逮捕されないようにしてオンカジで遊ぶことは可能か?」という主題なのではないかと思います。

たとえば、「仮想通貨」という要素がオンカジユーザーの話題として頻繁に目立ってきている背景にも、その隠された主題としては「逮捕されないでなんとかオンカジで遊ぶ方法を探す」というものがあります。

そこで今回は「逮捕されないようにオンカジで遊ぶことは可能か?」について、実際の検挙の事例などを参考にしながら考えていくことにしましょう。

逮捕されないで遊べるという環境は完全に破綻している

まず、結論じみたことから言ってしまいますが、現在のオンカジは「逮捕されないで遊べる」という一時期の環境が完全に破綻しているという事実は受け入れなければならないでしょう。

逮捕されないでオンカジで遊ぶ方法は無料の入金不要ボーナスを使う、これ一択です。

ただの一度も入金せずにゲームとして、娯楽として遊ぶだけの行為です。

実際の逮捕者の事例がそれを指し示しているだけでなく、「匿名通報ダイヤル」の対象として、闇バイトなどと並んでオンカジの利用者も選ばれてしまっているという状況からも、明らかです。

また、オンカジの決済代行業者の逮捕を皮切りにして「オンカジで遊ぶための水路を断つ」というようなやり方が、オンカジの根絶に有効だということに警視庁が気づき始めてきたという状況も見逃せません。

これまでの警視庁は「オンカジの運営を逮捕する」ということを目的にし、本丸を潰すことでオンカジ全体を潰そうとしていましたが、オンカジの運営が海外にある以上、このやり方ではオンカジ全体を根絶できないということで足踏みをしていました。

ですが、オンカジの資金源である「ユーザー」と「オンカジ」のあいだをつなぐ「仲介業者」を狙うことにより、オンカジの資金源であるユーザーに逮捕の危険性を周知させ、オンカジ本体への供給を断つという方法をとることにより、状況は激変したといえるでしょう。

この激変によりオンカジユーザーは「逮捕されない」が許されなくなり、常に「逮捕される」という危機意識をもってオンカジと関わることを余儀なくされました。

「逮捕されないで遊べる」という環境は、オンカジ対策に苦心してきた警視庁のたゆまぬ努力と抜け道の発見によって、完全に破綻に追い込まれているといえます。

そのため「逮捕されないで遊ぶ」は今後より難しくなっていくことが予想されます。

仮想通貨の利用者が逮捕されるという衝撃からわかること

最近の逮捕者のなかに「仮想通貨でオンカジを遊んでいたユーザー」が含まれていたことも、この「逮捕されないで遊ぶ」がいよいよ難しくなってきたことを痛感させるものがあるでしょう。

オンカジでは、銀行口座での入金ができなくなり、海外送金の記録も把握されるようになったことで、「入金をしただけで利用がバレてヤバい」というような流れが発生しました。

その対抗策として浮上してきたのが「仮想通貨を使えば逮捕されないでオンカジが利用できる」というものでした。

ところが、記憶に新しい検挙者のなかに、すでに「仮想通貨を利用したユーザーの摘発」があったのですから、この見出されたばかりの対抗策は、対抗策としてまったくの無効であったことが証明されたようなものです。

摘発された仮想通貨ユーザーも「仮想通貨を使っていれば逮捕されないと思った」と証言しているように、この摘発は、現在のオンカジにおいては「こう遊べば逮捕されない」という思い込みによるオンカジへの接近は極めて危険だし、逮捕される可能性がある、という教訓を与えてくれる摘発だったといえるでしょう。

「逮捕されないでオンカジで遊ぶことは可能か?」という問いは、「そこまでしてオンカジで遊ぶ必要があるのか?」という新たな問いへと繋がっていく結論だけを生み出すことになるのではないか、というのが私の総括となります。