岐路に立つオンカジ業界の新規ユーザー開拓の領域

オンラインカジノの市場は右肩上がりの状態だ。いまのところ、この活況はしばらく終わる気配がみえない。

オンラインカジノの市場はますます栄えていくことが予測されており、2027年には現在の2倍程度の1314億ドルにまで到達すると目されている。

オンラインカジノに関しては「オンカジ入金不要ボーナス情報局」が参考になるだろうから一度目を通して欲しい。

だが、新型コロナウイルスの流行によるパンデミックが、ここ数年のオンラインカジノの市場に与えた多大な影響を考えると、その予測は単純かつ楽観的な印象もぬぐえない。

WHOが新型コロナの「緊急事態宣言」の終了を発表した現在、オンラインカジノの市場は大きな岐路に立っているともいえるのではないか。

とはいえ、世界的な市場はもちろんのこと、日本におけるオンラインカジノの市場も順調に規模を拡大している状況を見ると、リモートワークが定着していくような形でオンラインカジノの顧客がますます増えていくという予測も成り立つだろう。

オンラインカジノ市場の今後の展開について

リアルカジノへの顧客の流出を、オンラインカジノがどの程度食い止められるかによって、今後のオンラインカジノ市場は左右されるのではないだろうか。

パンデミックの収束後は渡航がずっと容易になるため、オンラインカジノを利用していた層の大部分がリアルカジノに流れるということが考えられる。

オンラインカジノの市場の今後の展開は、リアルカジノとの差異をより多く作りだし、いかにして「オンラインカジノでしか味わえない娯楽」を提供できるかによって変化するのではないか。

オンラインカジノ市場の拡大にあたっては、おそらくは、ギャンブルが好きな層ではなくて、マネーゲームを楽しむ層に新規開拓の潜在的な可能性があるように思われる。

マネーゲームを楽しむ層を新規の顧客として取り入れることができたならば、オンラインカジノはリアルカジノに流出する可能性があるユーザーの欠損を補ってあまりある新たな市場を展開することができる。

仮想通貨でのベットに特化したオンラインカジノの登場などは、「オンラインカジノでしか味わえない娯楽」に対する一つの返答であるだろう。

オンラインカジノ市場における日本の位置

オンラインカジノの市場にとって、日本のような「リアルカジノがない国」がオンラインカジノの市場を支える重要なパイであることはいうまでもない。

オンラインカジノの市場にとって、「リアルカジノがない国」でもカジノが遊べるようにしていく、というのは市場拡大のための有効な戦略の一つだ。

日本におけるオンラインカジノの市場はおおよそ70億ドル程度であり、世界規模の全体的なオンラインカジノの市場からみると、じつに10分の1ほどのパイを占めている計算となる。

日本のオンラインカジノ市場がこのように活況をむかえているのは、「カジノがない国」であるために、顧客のニーズが強められているためでもあるだろう。

日本人がカジノで遊ぶためには海外に渡航しなければならないが、オンラインカジノはそんな日本人の抑圧されたカジノ欲を解放し、充足させることができる。

もちろん、日本のようなカジノが違法とされている国でオンラインカジノの顧客を獲得していくことには、市場にとっても顧客にとっても多少のリスクがある。

だが、法的にグレーゾーンであるうちはオンラインカジノの市場拡大のフィールドとしてはまだまだ有効である。

日本語・日本円対応のオンラインカジノが開設される傾向にあるのは、ここ数年の市場の反映であるだろう。